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上北の思い出

上田 健次

私が上北に赴任したのは、昭和44年2月でした。千曳からの雪上車での赴任で、関西育ちの私にとっては、豪雪は初めてで、びっくりすることばかりでした。

最初の頃は、とんでもない所に来たもんだと思いましたが、しかし、5月の融雪時の新録の美しさは、目を見張る素晴らしいものでした。また、春の山菜、秋のキノコも天然の味の美味しさに感動しました。

数ある思い出の一つに、組合活動があります。転勤1年後に止むを得ず執行委員の選挙に出ることになり、無事当選しましたが、その後すぐに閉山の話があり、組合としても対応に追われました。入社4年目の私にとっては、その後の人生にとって貴重な経験を得ることができました。

上北は、私には第二の故郷ともいえる所で、折にふれて思い出しています。