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上北鉱山は、昭和15年に日本鉱業が本格的に採掘を開始してから33年後の昭和48年に操業を止めました。鉱量が枯渇したためです。最盛期には4,000もの人々が生活していたといわれています。

私ども上北鉱山ゆかりのメンバーが初めて一堂に会したのは、平成193月でした。以来 22242526年と回を重ね、この5月には 6回目の集まりを持ちました。去年からメンバーの裾野を広げましたので、第二世代が参加するようになって高齢化に少しブレーキがかかったように思えます。

人であれ物であれ、質量のあるものはいずれ消えていきます。まして有限の地下資源ですから、掘ればなくなるのが道理です。

しかし、同じ場所と時間を共有した想い出は消えません。ヤマの仲間の語り部が消えてしまわないうちに、それぞれの上北鉱山を語って貰い、纏めたのがこの“想い出”の一杯詰まった文集です。

昔を懐かしむだけでなく、次世代に語り繋いでゆく絆となれば幸いです。

白根澤 亘

「上北鉱山の想い出」文集編集委員会代表