田代ダム

MILK 記

「上北ニユース」昭和308月の記事によると
かつて選鉱から排出された廃泥処理は
選鉱場で中和処理したものをポンプで下の沢堆積ダムに送りこんで沈殿され、
上澄みは大坪川に流し沈殿物はかき上げて下の沢堆積ダムの堤をだんだん高くする工法をとっていた


この方法では冬季の渇水期に上澄みが取れない、堤が不安定、作業が困難
等の諸問題があり、
田代平に堆積場を新たに建設し上澄みは駒込川 支流に流すこととなった

この時の田代までの輸送ルートは

選鉱場にから150馬力のポンプと中継地点の100馬力のポンプで、
選鉱場から標高差380mの奥の沢山頂まで、延長2900mの鉄管で廃泥を押上げ、
山頂からダムまでの間は木製の樋を作って自然流下させる
ダムの規模は土堰堤で長さ64m高さ8
第二期工事でさらに高さを14mまで拡張する計画でスタート
この計画については
駒込川下流には灌漑用水として820町歩を利用している農家の現状があり
駒込川はもともと上流域からPH3.5もの強酸性水が流出している小川があるため
県農地部が多額の国庫補助のもとに灌漑用水に適するよう中和工事の調査計画中であったため
廃泥処理用のダム建設にあたり、流域関係部落、関係各庁、に了解協力を求めると共に
牧野組合に借地交渉をし仙台保安監督部を含めた各方面の了解を得て田代平低湿地帯に
田代ダムを建設する事となった



現在 地図上には 当時の田代ダムは役目を終わり、二代目として新しい田代ダムが
牧場脇に新設されています

Googleの航空写真を見ると、かつて使われた、ダムの跡地が、薄く緑の林の中に
確認することが出来ます



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日本学術振興会111委員会(鉱物・地質研究者・技術者関係者)の依頼で
このダムを案内する事となり、私も初めてこのダムを、見学する事になりました
日本学術振興会111委員会の皆さんは廃液処理施設に大きな関心があり
土壌汚染対策に係わる鉱物の有効活用といった側面から研究開発を進めて。
今回の見学もその一貫ということでした

当日は年に何回有るかと思われる程の上天気で
八甲田連峰、快晴の中見事な景観を、楽しむ事が出来ました



ダムへのルートは、
八甲田温泉から上北鉱山へ向かって駒込川の大きな橋を越え
橋から300m程進んだ所に白い変電所の建物があります
この地点から、右側の大きな砂利道に沿って東側に約2kmの地点に目的地があります

ただしこの砂利道は、50m進んだ所に立ち入り禁止のバリケードがあり、
この先は車が入れず徒歩となりました

砂利道の左側は、十和田市が管理する、牛馬の放牧地が続きます


立ち入りゲートから少し進むと

田代ダムからの、上澄みの流れる、小川にかかる小さな橋が見えてきます

橋の上から、流れを確認すると、やはり 底石が褐色に汚れていました

橋の上から、この小川を眺めていると、
以外にも、岩魚の姿を発見、
こんなに汚染された川に岩魚とは!
私が指さす方角を皆で見ていると、なんと20cmを越える大きな岩魚が
4〜5 匹 右往左往しているではないか
この光景には、さすがに私も驚きました
田代ダムからの、上澄みがここまで浄化されているのかと、以外に思いました


ダムまで2km若い方なら30分で行ける距離ですが
私は、湊先生に歩を合わせ、八甲田の雄大な景色と
放牧地の緑と野花を楽しみながら、ゆっくりと歩きました
































田代ダムに到着すると、若い先生方は長い土堰堤の上を熱心に歩き回り
ダムのサンプル等集めて、水門や関連施設の写真を撮っていました
遅れて到着した、私に、いろいろと質問が飛びましたが
私は現地への案内役ですが、設備については全くわからないので
コメントは控えさせていただきました(^^)
































日本学術振興会111委員会の皆さんは

最高齢 湊秀雄先生(東大名誉教授)を中心に

ゼオライトの研究やその応用について研究を進めており

湊先生は昭和40年代に上北鉱山へ、一度訪れたことがあるとの事

現在 和田信一郎先生(九大教授)が委員長になられてからは

土壌汚染対策に係わる鉱物の有効活用といった側面から

研究開発を進めていて。今回の見学もその一貫とのことでした

見学のメンバーは上記2名の先生のほか処分場に係わる専門家で

ある香村教授(早稲田大学)など先生方が4名、

民間会社の者が6名総勢11名の参加となりました