
青森側から上北鉱山へ行く途中 後藤伍長を過ぎて田代平への下り坂を進むとかつて二本の橋が在りました
「在りました」と言う過去形の言葉の意味は、今は暗渠となってその橋の存在が分からなくなっているからです
この二本の橋は下流で一つに合流して駒込川に流れこんでいます、駒込川の合流地点は豪快に落ち込む滝になっていて
その落ち込む滝の音が大きな音なので、さきに触れた二本目の橋の名を「鳴沢橋」と名ずけられていたわけです
現在この鳴沢下流部付近の駒込川本流に多目的のダムが建設されています
元湯温泉はこのダム建設地点より少し上流部に位置しており、やがてダムの湖底に沈む運命にあります
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鳴沢の橋付近を通過して少し進むと谷川に下りていく細い林道が見えてきます、ダム建設の車両も使用しているせいか
まだまだしっかりとし、15年前に訪れた時と殆ど変わりなく、車止めの駐車場所までスムーズに入れます
駐車場所そばの大木に 「田代元湯〜田代平温泉間は橋流出のため通行出来ません」の標識が倒れかかっている
つり橋が落ちたのでは、元湯にもたどりつけ無いのか、ココまで来て残念だなと想いながらも
せっかくだから写真でも撮ろうと、細い坂道を下ってゆく
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10分程細い林道をジグザグに下り降りると小さな小沢の橋にたどり着く、その橋を越えると、そこは駒込川本流が眼下である、
駒込川本流を川沿いにしばらく上流へ歩くと、朽ち果てたつり橋が見えてきた
最初橋は落ちて無い物と思っていたので、良く見ると十分対岸に渡れそうなので、嬉しい気分になってきた
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透き通ったか駒込川を眼下に恐る恐る揺れるつり橋を渡る、
以前来た時と随分変わっていたが、2軒の古い建物が懐かしく迎えてくれた
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温泉の所有者はすでに退去して、温泉の管理は三沢市のボランテア数人の方たちで支えられ、
今でも温泉浴を楽しめる事ができます
以前男女別々に敷居られていた塀も外され、脱衣所が2つと屋根のかかった内風呂
天井は朽ち落ちているが、屋根の形だけが崩れず落ちず、辛うじて雨風をしのいでいる状態です
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使える露天風呂は2つ、右端の溜まりは水風呂、かつてはここも立派な露天風呂だったに違いない
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せっかくだから、露天風呂2箇所をしばらく堪能
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左の写真の細い道は、田代新湯の橋を経由して、田代温泉に通じる遊歩道である
残念ながら今は新湯にかかる橋が流され、その先は行き止まりである
かつて、この元湯温泉は上北鉱山の湯治客がたくさん押しかけ、旅館も2軒あり、お盆の頃はほんとうに賑やかでした
帰り道この下で急ピッチで進むダム建設のことを思うと、
この場所が湖底に沈まないうちに、もう一度きたいなと後ろ髪が引かれる気分でした