山神神社



  この写真は  石井さんが撮影された貴重な 山神神社の写真です

この写真の 撮影時期は1981年 今年は2005年ですから 、今から24年前の神社の姿です

坪川に架かる橋の中でも一番源流部に位置する最後の渡り橋です
この写真でご覧いただける様に、橋は全て木製の様ですネ


参道の鳥居にしめ縄が飾っているのは、この頃まだ山神は座位していた証拠ですね

鳥居は神域の入口に建てられ、俗界と聖なる区域を画する関門とし て、神社に欠くことのできないものです

鳥居は2本の柱を立て、その間に貫を入れ、上辺に笠木カサギを載せたところの4本の 木組みを基本構成としています

手前の橋は人間の世界と、奥深い社殿のある神の世界との「間マ」を表すもの、まさに「神橋」である

参道の両脇に生える樹林の中を進みながら、一の鳥居、 二の鳥居、三の鳥居を経るうちに、人々の心は次第に浄化されていきます

山神神社の場合この鳥居は一つ、素朴な木組は年輪と長い歴史を感じさせられます、





2004年秋この場所を訪ねると、橋はコンクリートと鋼鉄製で出来た頑丈な構造に架け替えられていまいた





まだ工事中の最中で立入禁止の看板が、虎ロープでガードされています

立入の看板を乗り越え、参道の入り口に お邪魔する

かつて大勢の鉱山関係者が参った「一の鳥居」も、その姿はここには無い



参道はうっそうと茂った、若木が道を狭め、足元の雑草が行く手を阻む




参道筋に流れる神社の沢は、ひんやり冷たく、辺りの空間に厳粛な冷気を漂わせる

鉱山関係の水道水として使われているのか、関を作って取り入れ口が設置されている




沢から左に上る階段は、もう誰も訪れない、過去の遺物

遠慮なく伸びた、森の木々は足元の、石畳のわずかな隙間からも力強く根を張り

急な階段の登頂をさらに困難にする



石畳の階段を駆け上がると、こじんまりとした、広場が現れた


神域内に点在する各種の建物や、それらを取り巻くように繁茂している樹林は、 まさに「鎮守の森」

神さびた自然の景観を呈した神社こそ、私共日本人の心の故郷なのでしょうか



回りを探索すると、かつて両側に置かれた石灯篭が無残にも倒壊し、林と雑草の合間にひっそりと、

まるでその役目を終えたかのように横たえている





参道から境内の、より神聖な区域に入るところが神門
である

祭典に奉仕する神職以下参列者が、清浄な神門内に入るためにする「お祓い」をする祓所「ハラエド」がある

そこには紙垂「シデ」を垂らした注連縄を四方に 張り常に清浄を保っている。

参拝者が神前に進むためには、事前に禊祓「ミソギハラエ」をしなければならない

手を洗い口をすすぐ手水所・御手洗「ミタラシ」とも言うが清らかな水を湛える



今は「手水所」の中も空である

社殿の奥、正面の階段を上がった一段高いところが本殿である

社殿の立てられていた、石垣が辛うじて残され、石垣の台座中央に、神社跡地の「立て板」

かつてこの場所に、夏は神輿、お正月には、新年の祈願を

石階下の正面には玉串案「タマグアン」を据えられ、神職や参列者はその上に玉串を奉奠し、

二拝二拍手一拝の作法に拠って拝礼したものだ。


山神神社の御神体今どこに?




実はその御神体は、鉱山の残留作業に勤められている、管理室の中にに、大切に祭られています

これからも、山の安全と
私たちみんなの心の思い出を
いつまでも繋いでお守り下さい



                                                         2004年 秋 安倍  記